コムデギャルソンのパターン、トワル組んでみた!

ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソンのトワル未分類
ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソンのトワル

お久しぶりでございます。うっかりしていなくても既に放置プレイ満載のブログでございますが、時折覚醒致します。
先日、InstagramやTwitterでチラッと拡散しておりましたが、SHOWstudioからダウンロードしたコムデギャルソンのパターン、トワルを組んでみました。
検証とかいう高尚なものではございません。本当にただ組んでみたってやつです。お暇な方はご覧になってみて下さい。
先に言う。いやーーーー、面白かった!

まずは動画からどうぞ。長くてすまん、2倍速で見て。

コムデギャルソンのパターン、トワル組んでみた!

なんのこっちゃなそこのあなた。まずはSHOWstudioへ飛ぶのです。
英語にひるんではいけません。Google先生に翻訳してもらうのです。
Google先生のよくわからん翻訳でも、なんとなく意味は伝わるのです。
そして自力でジュンヤワタナベ・コムデギャルソンの2005秋冬コレクションのパターンを探してダウンロードするのです。
おそらくは、42のアイテム中の29だと思われるのです。
黄緑色のアイコンをポチっとするのです。
さすればPDFファイルのパターンが手に入るのです。

PDFファイルと見比べながら動画を見るとわかりやすいのではなかろうか。
実際に縫ってみたいお方は、自力でプリントアウトしてくだされ。
そのへんの詳細は省く。

さて、こっから本題。
サイトには写真も掲載されています。合皮とツイードの赤いドレスね。
この写真、よーーーーく見てから同じもの再現しようとすると???ってなる。
私の場合は、ろくすっぽ写真も見ずにパターンだけ見て組んだからさほど悩まなかったけど。そのおかげでトワルが完成してから改めて写真見て「!!なんか違うくね????」ってなって小一時間ばかり悩みました(´ε`;)

写真ではスカート部分が、前中心に地の目を通したサーキュラースカートになってるような気がします。多分だけど、余計な切り替えとか入ってない感じ。
ん~、でも前スカートにはフレアだけじゃなくて大きくタックも入ってる、、ように、、見える、、、

実物見たわけじゃないし縫製仕様書も付いていないので、実際のところはどうなっているのかようわかりません。けど、まぁ良いじゃないか。そこは問題ではない。ここでは完全復元はどうでも良くて、パターンの面白さに刮目せよというのがお題だ。

良くはわからんけど、パターンに記してある同じ記号同士を縫い合わせていくとこんな形になるよっていうところを動画にしてみました(;´∀`)
(でも思い込みのせいで間違ってたら誰か指摘してお願い)

まぁそこは良いとして。このパターン、ダーツが無いのですよ。んではどうやって体にフィットさせてるのかというと、脇の切り替え線ね。動画の中の15:20のとこで一時停止してみるとわかりやすいです。前身頃と後ろ身頃のパーツがそれぞれ逆向きの曲線を描いているので、隙間が出来ています。これをダーツと捉えてOKだと思います。
デザインにダーツの処理を溶け込ませてあって、なるほどなぁと。こういうのは立体裁断ならでは。

で、疑惑のスカートと上身頃の合体部分。(PDF見ながら読んでね)やっぱり前身頃が面白いなー。前身頃の脇にべろーんと伸びた長いパーツ、見ただけだと「これなんすか!?」ってなる。だってさ、前身頃の二か所にC.F(前中心)の記載があるんだけど明らかに配置おかしいでしょ(笑)

べろーんのパーツを前中心とするためにはどう組むのかを考えた時、生地の裏面を表側に出さないと成立しないという事に気付く。折り紙みたいにパタンと畳むと、あーなるほどってなる。自分では描けないパターンの設計というのは本当に見てるだけで楽しい。

SHOWstudioのこのプロダクトってのは、著名なデザイナーが生み出したパターンからインスピレーションを得てくれっていう趣旨のものだと理解してるんだけど、これって1から10を生み出す行為なわけよね。けどパターンを提供してくれた先人たちは0から1を生み出す。これがどういうことなのかがわからん奴はデザインなんて辞めちまえ。

私はコレクションブランドというのもにそれほど強い興味はないので、どのブランドも上辺を舐めた程度の知識しか無いのだけれど、 ジュンヤワタナベ・コムデギャルソン のパターンは型破りなイメージ。んー、ちょっと違うか。破る型なんてはなから存在していないっていう感じかなぁ。何がどうなってこのデザインに辿り着いたのかが全くわからん。
当たり前だ。わかる訳がない。身の程知らずが(笑)
そういうのが良いんだよ、きっと。
コムデギャルソン創設者の川久保玲氏と渡辺 淳弥氏では作品へのアプローチが異なるそうなのだけど、どちらも「まだ誰も見たことのないものを生み出す」という視点はブレないし、本当に見たことないようなものを見せてくれるよね。

ギャルソンの洋服は没個性の凡人が着こなせるような類の洋服ではないからこそ、ぜひ触ってみてほしい。パターンを無料で提供してくれたSHOWstudioのNick Knight氏と渡辺 淳弥氏に感謝と敬意を示しつつその一端に触れてみてはどうでしょう。
何だこれ!?という驚きの積み重ねは、あなたの創作活動の糧になるはずです。

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