ここでは回転上乗せ式バインダーの取り付け方法をご紹介します。バイアスバインダー2種‖仕様と特徴の違いでも解説していますが、このタイプのバインダーは針板交換をせずに据え置き固定で使用することが出来ますので設置が簡単なのが特徴です。
押え金については通常の普通押さえではバインダー本体に干渉してしまうため、全く使用できない訳ではありませんが失敗しやすくなります。この押え金もまた、玉縁の幅が変わる毎に専用のものに交換する必要があります。
1.バインダーのパーツと工具について
バインダー本体・ワッシャー・止めネジで1セットです。押え金は別売りの場合と一式セットになって販売されている場合があります。別売りの場合はサイズを間違えないように購入してください。
工具については本体の取り付けにはプラスドライバーを使用します。針板交換をしないので、ミシン本体に干渉しない程度の長さのドライバーがあれば良いでしょう。押え金の交換にはマイナスドライバーを使用します。ラチェット式のオフセットドライバーよりも通常のドライバーの方が使いやすいので、針板を交換しないアタッチメント類の取り付けには柄の短いドライバーを用意すると良いでしょう。
2.上乗せ式バインダーの取り付け方
取り付けの手順はまず押え金を交換してから本体をネジで固定します。必ずワッシャーが付属してきますので、本体の取り付けプレート裏面に据えてミシンのアタッチメント取り付け用ネジ穴に2ヶ所固定します。これだけで取り付けは完了です。
3.細部の調整をする
細部の調整ケ所は下図の3か所です。
- プレート固定用ネジ部分をスライドさせ左右調整可能
- このネジで本体をスライドさせ左右調整可能
- ネジ穴の位置とスライドで前後の調整が可能
上記の3か所を前後左右に動かしながら調整して、下図のように本体の爪を押え金の側面にぴったりと合わせます。以上で調整が完了です。
4.バインダーの取り付け動画
5.さいごに
実際の取り付けは動画の方がわかりやすいのでそちらをご覧ください。上乗せ式のバインダーは設置の手軽さが何と言っても魅力です。針板一体型タイプに比べると手間は大幅に軽減されます。また、回転式のものであれば本体をスライドさせることが出来ますので、縫い始めや縫い終わりの始末がやりやすくなります。価格帯も針板一体型のタイプよりも手ごろです。
まず一つ、試しに購入してみたい方にはこちらがおすすめですが、このタイプのバインダーは内カーブ全般が苦手です。万能とは言い難いため、雑貨類専門で制作していて外カーブ中心で使用する方以外は買いなおしも視野に入れておいた方が良いかと思います。針板一体式と上乗せ式で購入を迷っている方はバインダー2種の縫い方比較(後日公開します)とバイアステープ攻略‖針板一体型バインダーの取り付け方を良く見比べて検討すると良いのではないでしょうか。
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