バイアスバインダー2種‖仕様と特徴の違い

バイアスバインダーの種類バイアステープのコツ
バイアスバインダーの種類

バインダーとは、紐状・テープ状のものを一定幅に折り曲げたり縫い付けたりするための巻き具の総称ですが、バイアステープ始末に特化したものをバイアスバインダーと言います。
バイアスバインダーにも種類が様々ありますが、ここでは布帛用の四つ折りタイプのバインダーに焦点を当てて説明します。
一般的に四つ折りのバイアスバインダーと呼ばれるアタッチメントには、大きく分けて2種類のタイプがあります。以下、ここでは大まかに仕様と特徴の違いだけを記載します。

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◆針板一体型四つ折りバインダー

このタイプのバインダーは古くから縫製工場で使用されているタイプで、カノコラッパなどと呼ばれています。テープの供給口が針落ち部分の直近にあり、バイアステープがほぼ直角に供給されるのが特徴です。
このような形状の為、カノコラッパは針板と本体が一体型になっており、アタッチメントの交換の際には押え金・針板・送り歯の3つの部品を交換する必要があります。その為、針板の形状がアタッチメントと異なるミシンには取り付けできません。
一般的には針板が半円形の工業用ミシンと一部の職業用ミシン専用ですが、針板が四角い形状の職業用ミシンに取り付け可能なアタッチメントも販売されています。
また、メーカーや型番によって各部の爪や部品の微調整が可能なものと不可能なものがあります。画像のものは固定式のバインダーですが、本体がスライドする回転式のものもあります。受注生産品ですが、回転式のものは縫い終わりのテープ始末が容易です。

◆上乗せ式四つ折りバインダー

このタイプのバインダーは比較的新しく、アタッチメントの取り付け部がネジ固定式になっており、ミシン本体の針板の脇にネジ固定用の穴があるミシンなら針板の形状を問わず取り付け可能です。このような上乗せ式のバインダーはテープの供給口が針落ち部分からは若干離れています。加えてテープは直角ではなく右斜め手前から緩やかな傾斜で供給されます。
また、回転式のものは取り付け部を固定したまま本体をスライドさせることが可能です。
このタイプのバインダーは押え金だけを交換し、針板と送り歯はそのままで本体を上乗せにして固定します。

一般的に、針板一体型はオールラウンダー、上乗せ式は直線または外カーブ専用(内カーブは緩いカーブまで)という認識で良いと思います。これには主にバインダーの形状が大きくかかわってくるのですが、バインダー2種の縫い方比較の方で解説しています。そちらもご覧になってみて下さい。

どなたかの参考になれば幸いです。

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