洋服制作におススメの接着芯

今回はおススメの接着芯についてのお話です。

前回の記事ではタイプ別にまとめましたが、あんなの見たってさっぱりわからん!という方も多いと思いますので、私が普段よく使う芯の中から使いやすいものをご紹介します。

洋服を制作するのであればダンレーヌかアピコがおすすめです。前回の「接着芯の種類について」でも記載しましたが、ダンレーヌは織り地芯、アピコは編地芯です。「ちょっと待て。ダンレーヌ?アピコ?何それ??」という方の為に。

ダンレーヌは日東紡(株)の、アピコは旭陽産業(株)という会社の接着芯地の登録商標です。が、ダンレーヌに関してはHPで確認したところ現在ではダンレーヌという商品名を使わずに、品番のアルファベットからVSシリーズやNSシリーズと称しているようです。ですが表記上「日東紡VS717」と表記するよりも「ダンレーヌVS717」と表記した方が長年洋裁をやっている方にとってはわかりやすい。なのでいまだに「ダンレーヌ」という表記で販売しているお店もけっこうあります。

また、お店によっては芯地の商品名を表記せずに単に厚地用・薄地用という表示で販売していたりして、品番を頼りに買いに行くと混乱することも。そしてそういうお店の店員さんに詳しく聞こうと思ってもちんぷんかんぷんだったりします。あるいはひっそりと廃番になってたりとか。。。

なのでなかなかこれ!という品番をあげるのは難しいのですが、一応の目安としてインターネット上でも品番を指定しても手に入りやすいであろうと思われる芯地と、適応素材を一覧にしましたので参考にしてみてください。

また、品番がわからない場合の見分け方の目安は「ニット用」とか「トリコット芯」という文面のあるものはたいていアピコだと思います。織り地芯だったらダンレーヌやステーフレックス(ダイニック社製)、不織布はバイリーン(日本バイリーン(株)社製)であることが多いです。が、これもあくまで目安としてとらえてくださいね。

補足とまとめは記事の一番最後に記載しました。長くなりますがお付き合いください。

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生地別のおススメ接着芯一覧

★生地別おススメ接着芯一覧★
生地の種類ダンレーヌアピコ
薄手~中肉の綿麻
ブロード
ギンガム
ダンガリー
シーチング等
R0095
VS717
R111
AM100
AM300
中肉程度のニット全般AM300※AM200はAM100に、AM600はAM300にそれぞれ伸び止めの処理を施したものなのでニットよりは綿やウールなどの布帛向き
やや透ける生地
ジョーゼット
ボイル
ローン等
R0095
R3000
SX33
59SZ
AM50
AM100
厚手綿
デニム
キャンバス
チノクロス等
R222AM300
薄手~中肉ウール
サージ
フラノ
ツイード
ギャバジン等
R222
MT707
AM200
AM600

おススメ接着芯のまとめ

本当に大まかにざっくりとまとめると、アピコのAM100・AM200・ダンレーヌのR111・R222の4種類くらいを買っておいて試し貼りをして決めるといいと思います。
ニットを良く使うならアピコを、今は布帛がメインという方はダンレーヌを多めに用意するといいのではないでしょうか。

ニット生地の場合は接着芯の基布が織り地タイプよりも編地(トリコット)タイプの方が向いているのでアピコを使用したいところです。もちろんトリコット芯は布帛にも使えますので、最初のうちは布帛生地の場合でも、薄手にはアピコAM100、厚地にはアピコAM300を使用してみて物足りなくなってきたらダンレーヌなどの織り地芯を買い足しても良いのではないでしょうか。

シャツ衿や前立てなどはやっぱりパリッと仕上げたいのでトリコット芯では物足りなく感じます。後は少しずつ買い足して求める風合いの接着芯を見つけてください。ただし、ここでご紹介した接着芯は少々価格がお高めです。ですが品質はとても安定しています。

ネットでは格安の芯もたくさん出回っていますが、慣れない方には見極めが大変です。なのでまずはここで紹介したものを使用してみて風合いを覚えてから、賢く安い芯も使うようにしてみてはどうでしょうか。

長々とお付き合いくださってありがとうございました。さて、次回は接着芯の貼り方についてです。

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