バイアステープ必要尺の計算式

バイアステープのコツ

バイアステープの必要なメーター数が決まっている場合は、用意した生地幅に対して何本のテープが必要になるのか、どのくらいの長さの生地があれば良いのかを計算式で求めることが出来ます。いちいち覚える必要はありませんので、わからなくなった時に見られるように参考資料としてまとめておきます。

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1.バイアステープの必要本数を計算する

4㎝幅のバイアステープが10メーター必要になりました。手持ちの生地幅は110㎝です。さて、何本つなぎ合わせれば良いでしょう。生地は何メーターあれば足りるでしょうか。
急に聞かれると、ちょっと考えてしまいますね。ここでは長尺の場合の計算式をまとめておきます。
まず知りたい長さは図1の①対角線の長さと図2の②縦地の目の寸法になります。

バイアステープは45度の角度で裁断します。使用する生地は地直しした物を使うので、角は90度になります。まずはこれが前提です。という事は、図1の対角線の長さというのは直角二等辺三角形の底辺となるので、他の1辺の√2倍の長さという事になります。

√2はおおよそ1.4142…ですが、細かい数学の知識はざっくり省いて、対角線の長さ=だいたい生地幅の1.4倍と考えます。実際には、バイアステープは少し伸びるものなので1.5倍程度と考えても差し支えないでしょう。

続いて図2のテープ1本あたりの縦地の目の寸法ですが、これも直角二等辺三角形なので計算方法は全く同じです。

以上を踏まえて、4㎝幅×10メーターのバイアステープを作るのに必要な用尺を計算してみましょう。
生地幅は110㎝とします。

まず、110㎝幅の生地を使用した場合に何本のテープが必要なのかを計算します。
取れるバイアステープの最大の長さが上記の通り生地幅×1.4の計算で合計が154㎝となります。1000㎝(10M)÷154㎝=6.49…となり、端数を繰り上げて7本とします。

図3のX寸法は、1本当たりの縦地の目寸法がテープ幅(4㎝)×1.4=5.6㎝なので5.6㎝×7本=39.2cmになります。
これに、裁断ロスの部分となる110㎝を加えて149.2㎝。

おおよそ1.5M程の生地が必要になるという計算です。但しこれは長尺のテープを作成する場合の計算ですから、実際には裁断ロスはもったいないので、三角形の部分は1本ずつ裁断して接ぎ合わせて使用すればもっと少ない用尺で済みますね。

さいごに

実際に裁断してみるとわかりますが、バイアステープは思いのほか伸びるものなので、机上の計算通りの寸法にはなりません。ですがこの計算であれば予定よりも不足するという事はまずないでしょう。裁断ロスになる三角の部分の寸法については1本ずつ長さが異なってくるので、計算をするよりも紙の上に実寸の4分の1程度の寸法で書き出して測ってみた方がわかりやすいでしょう。

用尺の計算が必要になった時には活用してみて下さい。

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